将来的にも有用なベンチを、と日本人が作ったフリーのベンチ、SL Benchmarkです。
とにかく重い事、ハードウェアT&Lの性能も測れる作りになっている事、そして日本生まれである事が特徴です。
一連のスクリーンショットを紹介しつつ、解説をはさんでいこうと思います。
地理も鉄道の知識もない私ですが、関連情報を少し調べてみました。舞台となるのは静岡県、大井川鉄道です。
Screen shots
家山駅出発
スタート地点のいえやま駅です。ここは見た目にも大きいですが、どうやらSLの急行も止まるような駅らしいです。
まだ明け方のような様相を呈していますね。赤い色合いと、佇むSLがいい雰囲気です。隣に新型車両が並んでいるのもまた一つの味。これが徐々に明るくなって、出発進行です。
発進直後
出発してすぐの画像です。
このベンチはBGMと効果音がついていますが、この効果音がいい音なんです。蒸気の音、車輪が回る音、レールのきしみ、さらには石炭をシャベルですくう音や、それをざっとくべている音まで聞こえてきます。それがカメラアングルに応じて左右に動くので、一度は音を出して動かしてみましょう。なかなか楽しいですよ。
トンネルの外
短いトンネルから出てきたところです。
ほとんどは山道で、たまに民家や道路が見えてくるくらいの自然な風景です。
向かって左手に見える川は、どうやら家山川と呼ぶようです。結構大きな流れみたいですね。
再びトンネルの外
こちらも出てきたところ。この画像ではわかりませんが、白い煙がトンネルから流れてもれてくる様子も見られます。立ち上り方一つにもそんなこだわりがあるんですね。
それはいいのですが、残念なのが地形の粗さ。枕木の下の砂利もそうなのですが、山がなんともカクカクしてしまっていてかなり見苦しい印象を受けます。列車のディテールの細かさとのギャップがまた痛々しく、今後変わって欲しい重要な点だと思いました。
畑の間を
茶畑に囲まれたのどかな風景の中を颯爽と走り去る様子です。
もう少し地形について。これは私のビデオカードがいけないのかもしれませんが、畑のパーツや山の斜面などがよく欠けてしまいます。カメラからあまりに近いポリゴンは表示されないという描画上の性質がありますが、そのポリゴンの面が大きいほどに欠け具合が不自然になっていきます。「見た目にも楽しいベンチを」というのがコンセプトにあるので、できればそれも改善されてくれればと思います。
通過駅 - 抜里 -
ぬくりという無人駅の横を堂々と走り去る場面です。
微妙に切れてしまっている前面の文字には、「C 11 227」と書かれています。わかる人にはわかる名前なのでしょうね。
遠くの山がフォッグ(霧)の効果で霞んでいるのがなんとも言えません。これこそ3Dの醍醐味ですね〜。
この場面辺りが二桁フレーム以上で表示されると結構気持ちいいものがあります。重いデモ系ベンチを見ると、自分のマシンを強化したくなりませんか?
只今運転中
ガッシュガッシュと走る汽車を斜めのアングルで観賞できる場面です。
ここではあったか覚えていませんが、たまにレールの繋ぎ目に段差がある場面もあり、乗り越える時にがくんと上下動する様も見られます。その動きが写実性を増している要因でもあり、なかなか見過ごせないものになっていると思います。
市街地
山間部を抜け、やや市街地が見えてきました。汽車は長い橋梁を渡っています。
川根温泉の建物が見えてきました。大きく「ゆ」と書かれています。
その「ゆ」の文字、ベンチマーク設定の「バイリニアフィルタ有効」にチェックがされているかどうかで見た目の綺麗さが違います。これは山の緑や木の葉にも通じる事ですが、文字を見るとより一層わかりやすいかもしれません。
汽車撮影
撮影をしに来たSLファンのようです。撮影にはポイントがいくつもあるらしく、俯瞰で撮ったり後追いで撮ったりと撮り方も色々あるようです。
それをベンチマークソフトに再現してしまうという事は、きっとこの作者自身も何度も足を運んだのでしょう。カメラアングルにもそれは活かされているのかもしれませんね。
笹間渡駅
ささまど駅です。
この駅も停車する事はなく、そのまま通過して行ってしまいます。でも人が待っている様子はありますね。このあと電車も来るのでしょうか?
この人、振り向いたりはしてくれませんが、なんか妙に現実味があります。
去り行く汽車
通り過ぎる汽車を、振り向いて後ろから見送る場面です。
こちら側にも待ち人はいました。でもみんなベンチには座らないのでしょうか?
ちなみに、ベンチマークはここで終了です。通り過ぎた汽車が山間に消えていき、フェードアウトしたら画面が切り替わって結果が表示されます。さあ、あなたのマシンはどのくらいの値を出しましたか?