今回のイベントは、6/22にTrammelのShameで起きた事件の続きになっています。 |
Town Crier:「Shameの様子がおかしい。」 この言葉で始まった前回のイベントを簡単に紹介しておきます。 |
報告があったあとダンジョンに行ってみると、内部に転送機として機能するいくつもの石碑が設置されていました。ほとんどは意味のない場所へと飛ばされますが、その中で唯一の正解を見つけるとLevel 3にある建物の中に飛ばされます。 |
その建物の看板には"Hugyr's Lab."と書かれており、その一番奥の部屋には『Elemental report : Lv2にて実験を行う。』と記述された本の入っている宝箱が置かれていました。 |
Level 2に行くと、そこには館の主Hugyrが。彼の攻撃を合図に、その場に躍り込んだ冒険者達と早速交戦状態に入ります。冒険者陣ペットのWhite Wyrmの攻撃にも耐え、攻撃魔法をすべて跳ね返すHugyr。しかし、人間とは思えない生命力を持ちながらも終始無言のまま絶命していきました。 |
その直後、Ayalunaなる人物が同じフロアに現れます。 Ayaluna:「Hugyrを倒してくれたのですね。これでGuildに報告できます。」 ただ一言それだけを告げると、彼女は再び消えていきました。 |
結局、Hugyrがなんの実験をしていたのか。またAyalunaとは何者なのか。彼女の言うGuildとは。さらに二人の関係は。どうもわからない事だらけです。その場に取り残された冒険者達は、ただ頭を捻るばかりでした。 |
そしてこの日。再び街が慌ただしくなってきました。事件発生のようです。 Town Crier:「Evil mageが地底から危険な動物を呼び出そうとしているようだ!」 地底とはまた不思議なところに目をつけたものです。そんなところに動物がいるというのでしょうか。 Town Crier:「どうやらDespiseらしい……。」 DespiseにEvil mageとくれば、Level 3にあるEvil mageの館が思い浮かびます。 ……また館ですね。前回のShameでの実験と関係があるようにしか思えません。 |
入り口からLevel 2、Level 3へと階段を下りてEvil mageの館へまっしぐらに駆け抜けます。 ここは徳の力に守られた世界Trammel。誰にも移動を妨げられる事はありません。 |
大勢がそのようにして連れてきてしまったのでしょうか。道を埋め尽くす数の害獣が、あとからあとから襲ってきます。 単体を倒すのは容易ですが、常に多数を相手にする上、例え三匹倒してもすぐにまた三匹現れてしまいます。 |
その頃、Evil mageの島からやや南西に、問題の人物が待っていました。その名はLord Hugyr! そうです。前回の事件でこの世を去ったはずの人間です。 彼は何食わぬ顔をして、周りに集まってきた人達に語り出しました。 Hugyr:「やっと集まってきおったな。ぶしゃしゃしゃ。」 Hugyr:「早く蘇生してもらうが良い。」 幽霊に話し掛けるこの余裕はなんでしょうか。彼は前回確かに死んでいるはずなのです。冒険者達の力を侮っているとは思えません。それとも何か、我々を利用しようとでもしているのでしょうか。 Hugyr:「そろそろいいかのう。ぶしゃしゃしゃ。」 Hugyr:「増えたら増えたで、こちらには考えがあるがのう。ぶしゃしゃしゃ。」 Hugyr:「まあ、せいぜい頑張ってくれや。ぶしゃしゃしゃ。」 そこで、私がHokutoで所属するギルド#EFのGuild Mistress Renaさんが尋ねます。 Rena:「あなた、こないだShameで死んだんじゃなかったの?」 Hugyr:「死ぬ事など日常茶飯事だわ。危険な実験に死はつきもの。」 どうやら、彼を通常の手段で倒す事はできないようです。一体どんな研究をしているというのでしょうか。 Hugyr:「モルモットが集まってきおったわ。」 Rena:「あなた、なんの実験をしてるわけ?」 Hugyr:「ワシの実験は死人ローブの似合うモルモットじゃ。ぶしゃしゃしゃ。」 聞かれたところで、まともに応えるつもりはないのでしょうか。 そう話している間にも、彼は歩きながら害獣(Hell Houndの群れやSilver Serpentなどの強敵です!)を召喚しています。召喚しつつ我々を扇動し、そのままEvil mageの島へ。 |
Hugyr:「なかなか良い感じになってきたのう。」 Hugyr:「さて、実験に参加できるのは誰じゃろうか。」 Hugyr:「誰かな?誰かな? どのゲートに入ろうかな? ぶしゃしゃしゃ。」 |
そう言うと彼はまた歩き出し、ぽんぽんと行き先不明のGateをいくつも生み出します。Shameの石碑のように、この中からただ一つの正解を見つけろという事のようです。 カーソルを合わせると黄色く変化します。それはまるで悪魔の誘惑のように……。 |
頼れる情報源は何もなし。ならば、すべてを試してみるしかありません。 それぞれのGateへ飛び込んでゆく冒険者達。運悪く間違った場所に出てしまった者は、Despise名物の爆発きのこに囲まれてしまいます。うっかり踏んでしまおうものなら死は免れません。注意深い人はTeleportで回避したそうですが。 Hugyr:「無駄じゃ無駄じゃ。」 正解のルートが見つかるまでの間、試行錯誤する冒険者を笑っておちょくります。それは怒りを誘うためのものだったのでしょうか。 |
最南端の一つに入ると、第二のHugyr's Labの横に出る事ができました。 ダンジョンの一角に鉄格子で囲いが作られ、その奥には意味深な箱が鎮座しています。 |
IRCの情報網で正解のルートが知れ渡り、冒険者達が続々と集まってきた頃です。 |
Hugyr:「さて。」 Hugyr:「イッツ、ショーーーーーウタイム!」 Hugyr:「むしゃしゃしゃしゃ。」 そう言うや否や、奥に開けられた抜け穴からLava Spiderなるモンスターが出現。これがTown Crierの言う「地底から呼び出された危険な動物」に違いありません! Hugyrが扉を開け放つと、Lava Spiderが手当たり次第に冒険者に襲い掛かってきました。 |
このモンスターには、Wyrmを超える体力もBalronを凌駕する攻撃力もありません。何より厄介なのは、こそげ取られた体力を瞬時に復元する脅威の回復力です。 |
そしてまた周りでは、近寄らせるまいとするかのようにSilver SerpentがSpawnしだしました。 Lava Spiderを叩く者が手薄になった上、やっと瀕死に追い込んでも、一瞬姿が消えた次の瞬間にはほぼ全快しているのです。 Hugyr:「マグマの力かもしれんのう。」 苦労する我々を見て満足そうにこぼします。 |
Rena:「あなたがこのモンスターを作ったの?」 Hugyr:「いやいや、わしは呼び出しただけじゃ。こいつも実験材料の一つじゃ。」 Hugyr:「そいつは強いか? ぶしゃしゃしゃ。」 モンスターが実験材料なら、我々はそれを試す実験器具。見事に利用されています。 |
Hugyr:「今日はなかなか良いデータが取れたわ。」 まだこちらが悪戦苦闘しているにもかかわらず、悠長にその場から離れていきます。Lava Spiderも我々も、この時既に用済みなのです。 この後どうしようともしないのは、死ねど蘇える肉体を持つ者の余裕の表れなのでしょうか。 |
Hugyr:「今後も期待して、死なないようにしないといかんのう。」 最後にそう呟くと、奥に開けられた抜け穴へと消えていきました。 後に残されたのは、謎の赤い木箱一つです。 木箱には鍵がかかっているので、まずは開錠しないといけません。しかしLock pickで開けようとした途端、「シューーッ」と強烈な毒ガスが! GM Tinker製のTrap Boxです。まったく、最後まで私達をコケにしてくれます。 |
幾度かRemove Trapを試みて、その箱は開けられました。 そこに入っていたものは、幾ばくかのお金と一冊の本。 私が罠を警戒してしばらく開けようとしなかったため、どんなものが入っていたのかは確認する事ができませんでした。 |
残されていた本には、『The Report from Hugyr:なんとなくコツがわかってきましたぞ……。ふふふ。』と実験の運びの良さを思わせる記述が……。 |
終始向こうのペースで運んでゆく事に少なからぬ不満を感じながら、しぶしぶ街へと戻ります。 Town Crier:「Lava Spiderは倒された! 勇者達の活躍に乾杯しよう!」 そんな私達の心中を知ってか知らずか、Town Crierは明るく出迎えてくれました。 |
それにしても、Hugyrが「研究」「実験」を重ねているのはわかっても、その目的がはっきりと浮かんできません。今回はまだ聞き出せた情報があるからいいのですが、前回に至ってはAyalunaの一言がすべてなのです。 彼女が報告したGuildとはどこなのでしょうか。また、Hugyrが真に望むものは。 この先の動向から目を離す事ができないようです……。 |
このページの執筆にあたり、Rena's UO GM Event Reportを多分に参考にさせていただきました。かなり似通った構成になってしまった事をお詫びすると共に、その優れたレポートに感謝いたします。