憎き愛機


 世の中には、納得の行かない出来事が幾つか存在する。そのような出来事に出くわすと、このような腐れページでつい愚痴りたくなるものである。その代表格が、パソコンのフリーズである。というわけで今回は、この愚痴を語ろうと思う。


 私が現在自宅で使用しているパソコン、これがまたよく固まるのである。起動した直後はもちろん、マシンを落とそうとWindowsを終了させるときや、フォルダを開いたとき、Becky!(メーラー)を起動しようとしたとき、ゲイツオブエンパイア2(ゲーム)を起動しようとしたとき、Webサーフィンをしているとき、Dreamweaver 3(Webページ作成ソフト)起動時、ファイナルファンタジー8(ゲーム)プレイ中、等など。2時間パソコンを使用していると大体5〜6回は固まる。

 固まり方も尋常ではなく、Ctrl+Alt+Delはもちろん、リセットスイッチも利かない。さらに電源ボタンを押しても駄目ということで、いつも電源ケーブルを抜いたりさしたりする毎日なわけである。

 固まるだけではなく、妙な動きもする。まず、LANカードに付属しているドライバ、これがろくに使えない。Windows98SE用のものが無いので、98ノーマル用をインストールするのだが、これを入れるとOSが立ち上がりにくくなる。

 メーカのWebサイトにWindows98SE用のドライバが転がっているのでこれをダウンロードしてこなければならないのだが、ダウンロードするためにはLANカードが機能していなければならない。したがって、前述のSE非対応ドライバインストール後、最低一度は冒険をすることになる。

 次に、妙な音と動きをするCDドライブ。パソコン起動直後、いきなりゲーム等を起動すると妙な音が発生して読みこみがとてつもなく遅くなる。50MBをコピーするのに約1時間30分くらいかかる。

 さらに、猛烈な勢いで読みこみリトライを繰り返すハードディスク。とにかく読みこみに時間がかかってしまうドライブで、Windowsの起動に15分くらいかかる。ゲームも致命的なまでに遅くなる。

 スキャンディスクに時間を死ぬほど割いてフルチェックかけても、異常が見つからないと言われて終わりである。このドライブ、最近では音が派手になってきた。

 さらにさらに、いきなり印刷を行うと反応が無くなるプリンタ。USBの調子が悪いのか、アプリケーションから普通に印刷指示を出しても印刷してくれない。事前にステータスモニタというユーティリティを起動してプリンタに”刺激”を送っておかなければ、印刷指示を出した後、最悪アプリケーション毎吹き飛ぶ。

 さらにさらにさらに、ダミ声にしか聞こえないサウンドカードのPCM再生。ドライバをインストールしてデフォルト設定のまま使用しようとしても、ろくな音が聞こえてこない。

 どうも初期設定の音が大きすぎるみたいなのだが、安物であるためか、許容されている音量範囲に関してはかなりタコである。

 きりが無いので詳細は置いておくが、他にも書きこみを行った後エクスプローラが落ちるフラッシュメモリカードリーダーや、押したら引っ込んだまま帰ってこなくなったリセットスイッチ、押しても電源が落ちない電源スイッチ、ビデオ設定を変えてその場でリブートするとCDが認識されなくなるビデオカード等など、まともに動いてくれる部品のほうが少ないマシンなのである。上記現象、すべて購入して3ヶ月以内に発見されているものばかりなので、最初から品質が悪かったといえる。

 これを書いている現在、まだ購入から保証期間の1年が経過していない。とりあえず、CDドライブだけ新品に交換してもらったところである。40倍速から48倍速にアップグレードして帰ってきた。

 ケースの設計がタコで、外すのがとてつもなく大変なハードディスクについては、次回のお楽しみということになった。ちなみに、ハードディスクはうるさすぎるのでもう電源を通していない。

 最近、固まるのはビデオカードかそのドライバに原因があるということが判明してきた。Voodoo3アクセラレータのパフォーマンスを最低に落とすと固まらなくなるのである。しかし…。

ハードウェアレンダリングの使えなくなったVoodoo3など、もはやVoodoo3ではない!

 さて、一体どのメーカのどのマシンがこんなにタコなのか、知りたくは無いだろうか。

 知りたくなくても教えよう。ずばり、DOS/VパラダイスのPRIMEマシンである。2000年6月20日現在、同じケースで未だに販売しているので、このシリーズに関しては要注意である。

 DOS/Vパラダイスでは、本体マシンはこのシリーズが主力製品のようだが、ケースも含めたマシン構成を考え直した方が良いのではないだろうか。

 ただし上記周辺機器の中でプリンタとフラッシュメモリカードリーダー、LANカードについては、後から買い足したものである。

 悪いのは、ほとんどの場合OSと周辺機器のドライバであると私は考えている。ただ、このマシンの場合ハード品質も悪過ぎると思うが。


 上の記事を書いてから半年。読みこみリトライを繰り返すハードディスクは、修理に出すのを辞めた。面倒くさい。今のままでも困っていないし。今度新しくするときは、8ギガバイトなんてセコい容量ではなく、40ギガとか、60ギガになると思う。

 交換した48倍速CDドライブは、未だに取りつけていない。20倍速CD-Rが大活躍しており、それしか使っていない。

 どっちにせよ、も〜とにかく買い換えたい! 買い換えたいが、金が無い! 電源抜き差しするのは精神衛生上良くないし、ハード的にも良くないと思う。

 今度買う時は、DOS/Vパラダイスは絶対に避けようと思う。未だにあのケースで売っているみたい。ハードディスクの取り外しがかなり大変だし、リセットスイッチは戻ってこないし、全然ダメ。確かに安いけどね、肝心なのは安定度なのだ。

 せめてビデオカードだけでも買い換えようかなぁ…。メモリ安いし、増設すれば安定するかも…。


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ページ作成 熊恭太郎