Last update 2006/07/12(Wed)
日常会話のあら捜しをするコーナーです。間違っている事に気付いていない人、結構多いみたいですよ。
誤解例 | 正解 | 漢字表記 | 誤解部分解 |
---|---|---|---|
いづれか | いずれか | 何れか | - |
いろずかい | いろづかい | 色使い | ~つかい |
ゆわいる | いわゆる | 所謂 | - |
うっとおしい | うっとうしい | 鬱陶しい | - |
うなづく | うなずく | 頷く | - |
うるおぼえ | うろおぼえ | うろ覚え | - |
きずく | きづく | 気付く | ~つく |
きづく | きずく | 築く | - |
こんにちわ | こんにちは | 今日は | - |
すこしづつ | すこしずつ | 少しずつ | ~ずつ |
ちじむ | ちぢむ | 縮む | - |
でーたー | でーた | データ(Data) | - |
てつずき | てつづき | 手続き | ~つづき |
そのとうり | そのとおり | その通り | ~とおり |
とれづ | とれず | 取れず | ~できず |
ばわい | ばあい | 場合 | - |
はづかしい | はずかしい | 恥ずかしい | - |
ふいんき | ふんいき | 雰囲気 | - |
みざるおえない | みざるをえない | 見ざるを得ない | ~をえない |
むづかしい | むずかしい | 難しい | - |
ゆういつ | ゆいいつ | 唯一 | - |
わかりずらい | わかりづらい | わかり辛い | ~つらい |
ほとんどは「つ」と「す」のどちらかに濁点がついたもので、特に多いのが「~ずつ」「~つかい」「~つらい」です。
発音に区別が全くなく、確かに間違いやすい気はします。そして誰かが間違ったものをそのまま覚えてしまった人が多いのではないでしょうか。
簡単な判断法は、単語に分解してみる事です。例えば「気付く」は「気が」「付く」に分解されます。複数の単語に分解してみて漢字になるものは、概ね濁らない発音になります。それがわかれば、もうどちらの文字を使うべきかわかりますね。
誤解例 | 正解 | 読み方 | 補足説明 |
---|---|---|---|
悪魔で | 飽くまで | あくまで | 「飽くまで~~に過ぎない」という文章の場合。 |
丁重に誤った | 丁重に謝った | ていちょうにあやまった | 「誤る」は間違える事、「謝る」はわびる事。 |
以外な | 意外な | いがいな | 「~~以外に」とは違う。 「思ってもみなかったが」のような意味合いで。 |
一様の解決を見た | 一応の解決を見た | いちおうのかいけつをみた | どちらにも「一通り」という意味はあるが、突き詰めると異なる。 |
永遠と書き連ねる | 延々と書き連ねる | えんえんとかきつらねる | 発音するとそう聞こえやすい上意味も近いが、「永遠」は例のようには使い分けない。 |
列の最期 | 列の最後 | れつのさいご | 「最期」は、死に際。 |
絶対絶命 | 絶体絶命 | ぜったいぜつめい | 「絶対」という漢字がポピュラーなので間違えやすい。 誤解例の表記はしない。 |
人に訪ねる | 人に尋ねる | ひとにたずねる | 「訪ねる」は、家や土地を訪れる事。 「尋ねる」は、わからない点を聞く・問う事。 |
予想道理 | 予想通り | よそうどおり | 「道理」は、物事の理屈に合った筋道。 この場合、かな入力から間違っている。 |
モデム内臓 | モデム内蔵 | もでむないぞう | にくづき(月偏)のついた「内臓」は、生物の体内器官の事だ。 |
始めまして | 初めまして | はじめまして | 「始める」は開始する事、「初めて」は最初である事。 「始めて聞く話」と間違える事も多い。 |
気が速い | 気が早い | きがはやい | 「速い」は速度などに対して使う。 「早い」は行動や思惑・時刻などに対して使う。 |
破綻は必死 | 破綻は必至 | はたんはひっし | 「必死」は、死を覚悟してやる事。 「必至」は、ある事態が避けられない事。 |
日事に | 日毎に | ひごとに | 回を追うたびに、という意味。 間違えるのは、貧弱なIME使用時や個別に変換した時、手書きの時くらいだろう。 |
上のかな表記ミスと違って、大抵どちらでも変換できてしまうところが難しい間違いです。しかも、場合によってはあながち間違いと言い切れないものさえあります。
こちらは、言うなれば同音異義語の混同です。
中でも群を抜いて多いのが、「意外」な間違いと「いつも通り」正しいと思い込んでいるもの。「一応」通じますが、時として混乱を招きますので注意した方がいいでしょう。
誤解例 | 正解 | 読み方 | 補足説明 |
---|---|---|---|
話しをする | 話をする | はなしをする | 「話し」は動詞、「話」は名詞。 「~する」は名詞を動詞化する時に使う。 |
必らず守る | 必ず守る | かならずまもる | 変化のある動詞や形容詞ではなく、動詞を修飾する副詞であるため変化形がない。 変化しない場合は送りは略される事が多い。 |
点検を行なう | 点検を行う | てんけんをおこなう | こちらは動詞で変化するが、「おこな」までは常に一定。 この変化しない部分は漢字の読みに含まれる。 |
荷物を預る | 荷物を預かる | にもつをあずかる | 動詞のため変化し、カ行の活用なので送りが必須になる。 「あずかる」「あずける」と活用してみるとわかりやすい。 |
呪ます | 呪います | のろいます | 「呪」単体で単語となすなら読み方は「のろい」。 ちなみに、「呪まーす」を「のろまーす」と読ませるのは芸の一つ。 |
この項目では、ほとんどは間違いではなく本則に則っていないだけという扱いになります。つまり多くは一般的に許容される書き方なのです。「売り上げ」を「売上」と書く事も頻繁にありますよね。これも本則ではありませんが間違いでもありません。
そんな中少しだけ抜き出してみました。この例では、品詞を考えるとどちらがより適切か浮かんできます。つまり「話しながら」は送るのが適当です。時々思い出してみましょう。
誤解例 | 該当語 | 本来の意味 | 補足説明 |
---|---|---|---|
私では役不足です | 役不足 | 役者に対して役が稚拙。 | この誤解例だと「物足りず不満だ」と聞こえ、傲慢な印象を与えよう。 あえて言い直すなら、「私では力不足です」。 |
社長、ご苦労様です | ご苦労様 | (目下に対して)ねぎらいをかける言葉。 | 文脈によっては皮肉の単語にもなりうる。 目上に言うならせめて「お疲れ様」とでも。 |
先輩も私と切磋琢磨しましょう | 切磋琢磨 | 学問などに励み、人格を磨く事。 | 対等の相手や同年代に対して用いるべき単語。 目上に使うと、自分を低く見られたという印象を与える場合がある。 |
ポピュラーな例です。主に(誤解して)目上に対して使うであろう言葉なので、間違えると大変に失礼です。マナーの本などにも出てきそうですね。
誤解例 | 慣例 | 元単語 / 意味 | 補足説明 |
---|---|---|---|
2st | 2nd | second / 二番目の | 1st(first)の接尾辞をそのまま使ってしまう。 同様に、3rd(third)や4th(fourth)も含まれる。 |
wizする | wisする | whisper / ささやく | wizardという単語と混同した場合が多い。 |
ネットゲームジャンキーな私が常々気にしている言葉。「wizplz」って、「wisplz( = whisper please )」と言いたいんだろうなとは思うんですが……。
誤解例 | 正解 | カタカナ語 | 補足説明 |
---|---|---|---|
cold game | called game | コールドゲーム | 試合をcall(中止)する。 |
free market | flea market | フリーマーケット | flea(蚤)のmarket(市)。 |
sweet room | suite room | スイートルーム | 寝室、居間、浴室が「一揃い」の部屋。 |
fishing | phishing | フィッシング | 本物と見せかけて偽の情報を提示し、個人情報を盗み取る詐欺。 |
これらのほとんどは私も勘違いしていました(^^;;;。カタカナから入ってしまったのなら仕方がない、間違いやすいものを集めて逐一覚えるしかないですね~。