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Last update 2001/12/20(Thu)

2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(導入)

 あれ、これってデジタイズとかぶるのでは。
 そう思った方いますか? ありがとうございます。以前の書き込みも読んでくださったのですね。

 今回は、ATI Technologies社のALL-IN-WONDER 128 Pro™を使ってのキャプチャーです。
 やはりと言うかなんと言うか、すんなりとは行かないんですね〜。自作派の楽しみってこの苦労にあるとも申しますけれど、なぜことごとく引っかかるのかにいささかの疑問を感じます。

 さて今回は何が引っかかったのでしょうか。結論から書くと、「コマ落ち」「音ずれ」「ノイズ」「音割れ」の順になります。しかも、今現在も原因究明中です(^^;。


2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(コマ落ち)

 まず、件のボードを購入したのには次の二点の理由があります。

  1. ネット上で定評がある
  2. 高解像度(720x480)で録画できる

この内、二番目の件は正直侮っていました。説明書に表示されているスペックはあてにならなかったんです。

 そこには、「MPEG-2, 720x480(30fps), IBPフレーム:Pentium III® 700MHz」とあります。ウチのマシンは現在TB Athlonの800MHzです。できあがりのファイルサイズを考えるとこんな高い解像度(DVDと同じらしいです)にすべきではありませんが、最大の性能を如何なく発揮できると信じていたわけです。
 そして実際に私が試した結果ですが、リアルタイムエンコードでの限界は MPEG-2, 320x240, IBPフレーム, 3Mbps 程度でした。これでも約1〜3%程度のコマ落ちは発生するようです。

 ではどうすればコマ落ちせずに録画できるでしょうか。もちろん、ビットレートを下げたりMPEG-1に落としたりすれば平気ですよ。でもそれではつまらないですよね。
 という事で、消去法で選んだのは 非圧縮AVI です。これはなかなか恐ろしい規格です。アニメのオープニングをキャプチャーしてみたところ、約1分半で800MB弱のファイルサイズに膨れ上がります(^^;。しかも、さらに問題なのはその古い規格の制限です。

 AVIという動画の規格には、1GBを超えると映像を保存できなくなるという制限があるんです。これはのちに改善されているのですが、今出回っている編集ソフトの中にも新しい規格を使っていないものがあるようなんです。

 さらに追い討ちをかけるのはFATの制限……。FATとは、DOS時代から使われているファイルの管理方法の一つです(太った、という意味じゃないですよ)。Windows 98ではFAT32ですね。
 このFAT32には、一つのファイルは4GB以下でなくてはならないという制限があります(ちなみにFAT16の場合ドライブ全体が4GBまで)。ところがこの非圧縮AVIでは、10分と経たないうちに使い切ってしまいます。どうすればいいでしょう。
 超えるものは仕方がありません。超えない範囲でキャプチャーし、それぞれを結合する事にしました。ALL-IN-WONDERに付属の動画編集ソフトUlead Video Studioでは、非圧縮AVIを結合してからMPEG2にエンコードする事も、MPEG2同士を結合する事もできます。またフリーウェアのTMPEGEncというものでもMPEG2同士を結合する事ができます。

 ともあれ、コマ落ちなしで取れる形式を選んだのちにゆっくりとエンコードすればなんとかクリアです。なのですが……。


2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(音ずれ)

 これは非圧縮AVIをMPEG2にエンコードする際に起こる現象です。どんなものかというと、映像と音声の再生速度が違うというもの。映像に対して音声がだんだん遅くなっていくんです……。

 このずれは、実際見るに耐えないものがあります。ハリセンで叩かれた映像の4秒後に「すぱぁん」と音が鳴る。話も見えないし、誰の台詞なのかもわからなくなってきます。話が進むほどに差が開いていくんです。
 しかもこれが困った事にUlead Video StudioでもTMPEGEncでも同様に起こってしまいます。

 検索エンジンで関係のありそうな話を拾い集めてみたところ、「地上波で29.97fpsなのをVHSが30fpsで録画・再生し、さらに29.97fpsでキャプチャーし直しているのが原因」ではないかという話になりました。……え〜と、つまりどーいうこと?(^^;

 ……恥ずかしながら、実はまだこの辺が良くわからない点なんです。
 今のところ、オープニングだけは映像の開始に合わせて音声を数百ミリ秒ずらす事でなんとか間に合わせています。元々非同期のようなものですからね。しかし本編を取り込んだらどうなる事やら……。


2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(ノイズ)

 我が家の環境では、映像に前述のALL-IN-WONDER 128 Proを使い、音声録音にはSound Blaster Live! Valueを使用しています。ところがこのLive!で録ると、所々にプチノイズが発生するんです。
 ソースをそのまま再生するだけならそんなものは鳴っていません。なのに録音を開始すると、毎回違うタイミングでしかし同じ頻度でプチプチ入ります。保存用にできるだけきれいな音で録りたいのに、これでは気になって仕方ありません。

 そこで一つ、以前YAMAHAのWave Table音源を搭載したボードが欲しいと衝動買いしたFM-801なるボードを引っ張り出してきました。一応4ch speakersに対応しています。

※YAMAHA音源でMIDIは聞けるんですが、どうもFM音源エミュレートらしくてかなりしょぼい音で演奏されます(^^;。このサイトの曲がほとんどYAMAHAのXG音源準拠なので、結構期待してたんですが……。

 危なかったのが、Live!FM-801の再生音量の差。Windows98上で同じ設定にしているにも関わらず、アンプのボリュームが1/3で同じ音量なんです。Live!が小さい上にFM-801が大きい様子。ドライバインストール直後というのは大概設定がどえらい大きさになっているため、アンプのつまみは1/4程度にしておいたんですが……。それでも大きかったのだから驚きです。

 しかし、こと録音ボリュームに関しては大差がありませんでした。チラッと録って聞いてみたところ、莫大な音量になっていたりはしなかったようです。……チラッと録った時までは。


2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(音割れ)

 これはFM-801で録音した時に起こる症状です。まるで、マイクに顔を近づけすぎる人が喋っているかのような感じに聞こえます。声だけならまだしもBGMまでそんな調子。ぶかぶかと割れまくる音で、なんとも我慢ならないものがあります。

 しかし、これはふとしたきっかけで原因がつかめました。食事休憩のためにマシンとビデオの電源を落とし、1時間ほど放っておいたんです。
 発生源ははビデオでした。これをしばらくつけっぱなしにしておいたがために、大きなノイズを生んでいたようなのです。停止状態のまま放置するとヘッドが休憩位置に戻りますが、これのせいなのでしょうか。詳細はまだ謎に包まれたままです。


2001/05/20(Sun)

ビデオキャプチャー四苦八苦(結論)

 結論とは言っても、ほとんどの項目が謎のままです。それでも「結論」を出すという事はどういう事か。
 要するに、諦めようって話なんです(^^;;;。

 不明な項目が多いのと、マシンスペック的に無理があるのと。インターネットから情報を集める事も当然できるのでしょうが、どうも我が家の環境(実は私のマシンばかりですが)は特注品のごとく不安定要素を寄せ集めているようなのです。
 それというのも、今回のように原因を追求せずに諦めようとする精神がまず間違っているのかもしれません。また、何かと言えば王道を避けて趣味のパーツ選びをする私の性格も一役買っている事でしょう。

 しかしまぁ、今回キャプチャしようとしていた番組も、そのうちDVDタイトルに並んでしまいます。では他に何を録るかと言うと、実はあまりないんですね〜。
 あると言えばあります。でも面倒なんですね〜。安く済ませようと思ったのが運の尽き。ある程度以上の手軽さがないと、情熱が負けてしまいます。私がやりたかったのはデジタル映像集めではなく、ビデオキャプチャーそのものだったのですから……。


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